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クロアチア・スロベニア旅行記 その17

まず、最初にお詫びがあります。

タイトルの「クロアチア・スロベニア旅行記」のあとにつける連番で、番号が10になっている記事が2つありました。
つまり10複、基い、重複しておりました。2番目の10を11に変え、以後1個ずつ番号がずれております。
大変申し訳ございませんでした。


それでは旅行記に入ります。


話が遡りますが、旅行3日目、シベニクの旧市街の観光だったと思います。


添乗員さんが私たちを連れて広場を歩きながら、とある一角を指差しました。

「皆さん、あの家の2階に突き出している出窓のようなものはなんだかわかりますか?」
クロアチア・スロベニア旅行記 その17_b0239097_15121632.png
木で隠れていてわかりにくいかもしれませんが、ピンクの○で囲った部分です。
その出窓もどきの下は路地になっていて人の頭すれすれの高さです。


「まさかトイレ?」と冗談で思ったら・・・


「正解はトイレでーす!」

衝撃でざわめく一同。

なんでも数百年前、ペストが流行したとき、その出窓のようなトイレで用を足し、下は穴が開いているので、そのまま排泄物を路地に落としていたそうです。

この説明を聞いて ( ゚Д゚)ハァ? って思った。


そこで用を足しても真下は路地ですよ?家の脇ですよ?人間の頭すれすれ程度の高さからわざわざ落とさなくても、(しかも人が通っていたら大変じゃないですか)横着しないで家の外へ出て道端にしゃがんでウンコしたら?って思いました。
もちろん、そういう問題じゃないですけどね。全く、突っ込みどころ満載の習慣ですなー。

そのあと添乗員さんが私たちを引率して広場や路地を歩くんだけど、なんと、その出窓風トイレの下をわざわざ通っていくじゃありませんか!?


「キャアーーーー!!」と私たちは悲鳴をあげながら頭上に手やバッグを置いて頭をしっかりカバーし、腰をかがめて小走りで出窓トイレの下を通り過ぎた。

もちろん上からナニが降ってくるとは思っていないが、つい・・・


それでも走り過ぎながらそぉーーーっと下から見上げると、しっかりとセメントで穴はふさがれていました。(笑)


すでに先を歩いていた添乗員さんが振り返って「大丈夫ですよーー、今は穴をふさいで使っていませんから」と笑っていた。

んもうーーー、最初にそれを言ってよ、添乗員さんのいけずーーー。最初に遠くから見たとき、トイレの穴がふさがっていることまでは視認できなかったのです。


現在もその家は普通の民家として使われているそうです。

私が住人だったらそのトイレ部分、何に使うでしょうね。内部の構造がどうなってるのかわかりませんが。

そして真下の路地を歩くたび、複雑な思いに駆られそうです。


それにしても何百年も昔からの建物がいまだに健在で、今も人が住んでて大事に使われているのがヨーロッパのいいところですよね。

自分たちが普通に歩いている石畳もそうです。

紀元前の時代からローマ軍の兵士や大勢の一般人がこの石畳を歩き回っていたので、表面が摩耗してツルッツルです。雨でも降ったら転びそうなぐらいです。

まるで接点のない大昔の人と、この石畳を通し、時代を超えて繋がっていることに小さな感動を覚えました。

「すべての道はローマ時代に通じる」なーーんてね。(*^_^*)
by euffy | 2012-08-11 16:22 | たまにスピ混じりの海外旅行記


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